ブログ「言葉美術館」

■3月3日。桃色の雛祭りに。

2021/03/09

 

 人は変わる。もちろん本質にゆるぎないものはある。そして、人は変わる。

 年齢を重ねてさまざまなことが変わる。人を見る視線が変わることもあるし、もちろん外見だって変わる。興味の対象は映画にしても本にしても変わり続ける。

 私も変わる。去年の私とは違うし、25年前の私とも違うし、昨日の私とも違う。そしてまた、人生のなかで近くにいたりすこし遠くにいたりした私の人生の重要人物もまた、変わる。

 その変化を慈しむことが、人生のひとつの楽しみなのかもしれない。

 ああ。そうだ。変わらないこともある。いつでも私の生活の心配をしてくれるひとがいることに胸が熱くなる。

 

 3月3日の雛祭り。もう秘密はない3月3日。人形町の今半、3人での食事、たくさん笑ったひととき。こんなふうに秘密なしで、笑いながらこの日を過ごす、そんな日が来るなんて。たましいの美しいふたりのおかげ。桃色のこうふく感で満たされる。

 2021年3月3日。ほかの日と同じ唯一無二のいちにち。

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