ブログ「言葉美術館」

■生命のシンボル 「言葉の箱」 辻邦生■

2016/05/19

414d3e1rj7l「結局、小説の魅力は、そうした作家の一人ひとりが、自分の心のなかで、これぞ生命のシンボルなんだ、これに触れて初めて人間が単調な世界から抜け出ることができるんだという、そういうものに満ちた別世界を描くことだと言っていいかと思います」


「言葉の箱」は五年くらい前に、私を大きくすくってくれた大切な本。

今朝、心に響いた言葉を乱雑に書きとめたノートを整理していて、今、今度は大きくなぐさめられた。


軽井沢は今朝も雨。

台風で、我家に大きな被害はなかったけれど、浄化槽の関係で水が流せなくなったのと、停電が二日続いたことは、やはり非日常。そしてあたりまえだけれど不便。自分がいかに逆境に弱い人間なのか、もう分かっているというのに、痛感してしまった数日間だった。

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