ブログ「言葉美術館」

■「ひとを<嫌う>ということ」 中島義道■

2016/05/19

41e5n08z5bl「ひとを嫌うことをやめることはできませんが(そして、その必要もないのですが)、自己批判的に人生を見られるようになる。

他人から嫌われても、冷静にその原因を考えれば、たいていの場合許すことができるようになる。

こうして、ほんとうの意味で他人に寛大になれる

嫌うことをやめるのではなく、嫌われていることに眼を覆い耳をふさぐのではなく、あくまでも繊細にその原因を追及し、わからなければ「生理的嫌悪感」という行き止まりで納得する。

こうした態度にもとづいた人生は、不幸かもしれないけれど、真実を恐れつづけて幸福に浸っている人生よりずっと充実しているように思われる。強く豊かな人生であるように思われるのですが、いかがでしょうか」

ここ一週間、私をすくってくれた本。眠る前には必ず開いた。読むのは三度目。(じつは一週間前には『私が嫌いな10の人びと』で、心のもやもやをすっきりさせていた。「いい人」の鈍感さが我慢できない。という帯のコピーを私は熱愛している)。

一度でいいから「軽井沢夫人」と対談して欲しいと思う。私ではだめ。「軽井沢夫人」でないと。

新しく本を出すと、それにまつわる儀式がすこしあって、それに反応する、あるいは無反応の人々とのつきあいがうまくできない。

いつもそうだけれど、いつも疲れる。

中島義道さん、ありがとうございます。

ジャン・マレーは「真実の中にしか幸福は見出せない。自分をさらけ出すこと、それが他の人の助けになりうるのだ」と言いましたが、あなたの書いた「血がしたたるほどの真実」は、こんなに私をすくっています。

台風で、外はひどい状態。ゴア元副大統領の「不都合な真実」を観てから、初めてのひどい台風で、私はとても怖い。

軽井沢に移住して、自然をこんなに怖いと感じたのは初めて。どうか、ひどい被害なく、通り過ぎてくれますように。

-ブログ「言葉美術館」