ブログ「言葉美術館」
■「グスタフ・クリムト」 ジル・ネレー■
「おまえの行動と作品が、万人に愛されることがかなわないのなら、少数の人間を満足させよ。
多くの人間に愛されるものは、ろくでもないものだ」
「ヌーダ・ヴェリタス」(1889)の上部にかかげられたシラーの詩句。
ヌーダ・ヴェリタス。裸の真実。
これは、クリムトが従来の古典的な美術界への宣戦布告とした描いた絵。
タッシェン出版のクリムトの画集。
ひさびさに開いて、いきなり目にとびこんできた(ほんと)シラー。
以前は、「ここ」にはひっかからなかった。「ここ」とは、「少数の人間を満足させよ」。
これ、万人に愛されるものを意図的に作りだすよりも難しいのでは、と今は思う。
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