■5月2日。愛の実りと愛の病と愛の未来■
2017/02/08
5月2日。さいきんノートに書き留めた言葉を拾ってみる。
「君は愛する人を幸せにすることはできないよ。その人に耳を傾け、何でもその人の望み通りにしたとしても、君自身が幸せでない限りはね」(マレーネ・ディートリッヒがオーソン・ウェルズから言われた言葉)
「中田耕治は、マリリン・モンローの生(エロス)と死(タナトス、消滅の美学)の極限を彼の全エネルギーで受け止めているのだ」(画家スズキシン一)
「人は何かを得れば、別の何かを失うようにできている」(大庭みな子)
「けれども、この期間、金子光晴の目は、まばたきを忘れたミミズクのように、大きく開かれ、物の本質につきささる詩人の眼は、さまざまなものを視ていたのです。
詩なんか捨てたっていい。しんそこそう思っていた、詩作の空白時代の5年間が、しかし金子光晴の心の柱を太くした、いちばんだいじな時期にあたっていたのでした」(茨木のり子)
「私を理解してくれる人を、応えてくれる人を愛することは、愛の孤独を癒すことなのだ」(アナイス・ニン)
「これは愛の実りではなく、愛の病だ」(アナイス・ニン)
「あなたにはいくつもの顔がある。無償の愛をひたすらにもとめる乳児。
求められればそれに応えようとし応えられてしまう優等生。
心身ともに脆い、こわれもの。
情念の女。
すべての底には純粋さ(ピュア)がある。
この四つのうち、どれかひとつでも持ち合わせてなければもっと生きるのが楽であろうに」(ヒューゴー。アナイスの夫)