■■情熱恋愛■■
2016/06/11
歴代のノートからようやく見つけた!
ルージュモンの、大好きな一節。正確なのが欲しかった。
「情熱は苦悩を意味する。情熱は忍従することを意味する。責任ある自由な人格に対する、宿命の優越を意味する。
愛の対象よりも、愛そのものを愛すること、情熱をそれ自体として愛することは苦悩を愛し求めることに他ならない。
情熱恋愛とはわれわれを傷つけ、われわれを滅ぼすものを欲望することである」
そして、
「情熱の人というのは自分の理想の女性を見出そうと願い、またその女性しか愛しようとしない男のことである」
考えてみれば、一度は観たいと願うバーゼル美術館の門外不出の絵画『風の花嫁』を描いたココシュカも、ムンクもロセッティもシーレも、私が好きな画家たちは「情熱の人」。
この世に生まれてきて、人生という舞台を、望む望まないを問われないままに与えられて、舞台の上に押し上げられて、今はいったい何幕なのだろう。
今日は夕刻にそんなことを思った。
それからルージュモンの「情熱恋愛」のページを発見できて、やっぱり、何があっても私は、ここから遠くないところで生きていたいなあ、とあらためて思った。