■■「魂の奥にある部屋に入って、ドアを閉めなさい」■■
2016/06/11
私の2013年は、メイ・サートンの「82才の日記」からスタートした。
サートンの「独り居の日記」は、私にとってとても大切な本で、このブログでも何回も登場している。
大好きな作家が82才で書いた日記を読んでみたいと思ったのは、私にも長く生きることへの執着が出てきたということなのだろうか。としのせい?
このところ娘がしきりに私の体調のこと、長く元気に生きるためにすべきことを話すからだろうか。
ある夜、眠る前に彼女は言った。
「長生きの秘訣知ってる?」
「知らない、そんな秘訣ないもん」
「あるよ。第一は、愛する人がいること。それから第二は…」
と第三まで話してくれたけど、これはよく聞く養生に関することだったので忘れちゃった。
愛する人はいるから大丈夫、と答えたことだけは覚えている。
サートンの82才の日記、夢中で読んだ。
いろいろな言葉がささってきて困るくらいだった。
「忘れられないほど苦しいこととは、自分がしたくないのにしたことであって、他人になにかされたことではない」
この言葉なんかも、いいなあ。でも一番ぐっときたのはこれ。啓示かと思った。
「魂の奥にある部屋に入って、ドアを閉めなさい」
ブログをずっと更新しないできたのは、さまざまな理由があった。
色々な出来事が次々と起こった。
それから自分はどのように自分自身の思想を伝えてゆきたいのか、どのように自分自身の姿をさらしてゆきたいのか、考えた。
そんなことを考えていたからブログにも消極的になってしまった。
でも。それでも。
このブログだけは、私の世界、私が書きたいことだけを書くって決めているのだから、大切にする。