*フェイスブック記事 ブログ「言葉美術館」

*FB*愛するとは見逃すこと

2017/05/17

ごきげんよう。
肌寒い五月の月曜日のおやつタイムはこんなに人肌恋しくて。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

お久しぶりでございます。
私、このところ、精神的にうちにうちに入りこんでおりまして、なかなかアウトプットモードにならず。そんなときもあるわね……(多い)。
原稿のことばかりが頭にあって、基本的には没頭しているの。……すごいじゃない。こんなときってあんまりないから大切にしないといけないわ。

今朝はオノ・ヨーコの体の具合が悪いということをニュースで知って、年齢を重ねるということについて考えこんで、ちょうどいまピカソの晩年の話を書いているものですから、気分はすっかり晩年路子。
ピカソは最晩年、人に会うのをひどく嫌がったの。時間の無駄だって。「私は他人の不在にではなく、存在に苦しめられる」とか言っちゃって。
ぜんぜんわかんなーい、ってわけではないけれど、これって難しい。

人と接することによって生じる摩擦、熱っていうものが、それがマイナスのものであれプラスのものであれ、創作の源になるのだから。

あ。そうよ、私ったらさいきん「摩擦」があったじゃないの。
それで色々考えて、ゆきついた言葉があるから、みなさまにプレゼントすることにしましょう。
好きな言葉だからいろんなところで書いていて、だから、何度目かになってるかもしれないけれど。
『サガンという生き方』から。171ページよ。

***
愛するということはただ「大好き」ということだけではありません。理解することです。
理解するというのは見逃すこと……よけいな口出しをしないことです。

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写真は与野本町の駅前の薔薇。
いまが絶頂と咲き誇っている薔薇も美しいけれど、私は心情的に、立ち枯れつつある薔薇に寄り添って、立ち枯れつつある薔薇が好きだ、と言ってくれる人はどこにいるのかしら、そもそもいるのかしら……ああ……なんて思いを馳せて、目じりにじんわりと涙など浮かべて自己陶酔女と化していたのでした。

山口路子ワールド、ブログ「言葉美術館」書いています。
胸にとまる言葉がありましたらお読みください。ありがとう。

◆大きな葛藤は当然、アナイスの言葉
http://michikosalon.com/blog/4817
◆51歳の誕生日、「泣き女」で泣く女
http://michikosalon.com/blog/4882
◆そして私は二度と戻りたくない
http://michikosalon.com/blog/4924
◆何をやっても構わないのに、ってピカソは言う
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