◇『エディット・ピアフという生き方』発売!とイベントのご報告
『エディット・ピアフという生き方』が発売となりました。
全国の書店に並んでいると思いますので、見かけましたらどうぞお手にとってそのままご購入ください。
さて。3月8日(日)の出版記念トークイベントのご報告です。
銀座の、薄暗いウッディーな空間がなんとも好みの会場に足を踏み入れたとき、この場所を選んでくださった祐川京子さんに、最初から感謝しました。
肩下のボブにヘアスタイルを変えられて、きりりとしたふんいきが増した祐川さんのパワフルなナビゲート。私はそこからふるい落とされないように、気合を入れなければなりません。
さまざまな質問には、それなりに答えられてよかった、と安堵していますが、ひとつだけ心残りがありました。「ピアフってそんなに美人じゃないのに、どうしてそんなにもてたのでしょう」という質問です。私はこれにちゃんと答えなかった。本には書くことがなかった今の自分の考えを、あれこれと考えあぐねることなくしゃべってしまえばよかった。
もうこうなったら、このあたりのことをテーマにもう一度、お話する場を設けましょうか。
人数は40人とちょっと。私の知り合いはほんの少しで、ほとんどがはじめての方々でした。でも敵意のない人たちばかり(たぶん)だったので、とても快い時間を過ごすことができました。
サインにみなさん、並んでくださって、私はお一人お一人に心をこめて、お名前と言葉を記しますが、心の底辺には「どうか、サインの入った本を古本屋さんに流さないでください」という願いがあるところがネガティブだと自分でも思います。
ファッションは、いつもこういうイベントでもないと新しい服を買うことがない、というか、最近そのへんのエナジーが落ちているので、数日前に久しぶりに、服を見に出かけたのですが、どれも自分が持っているものよりも劣るように見えたので、新しく買うことはしませんでした。
ひとつだけ、自己満足的にこだわったのは、スカーフをウエストにまとったことです。黒いシルクサテンに赤い薔薇が気に入って、これを購入したのは20数年前、パリの、あれはどこだったかな、ラファイエットだったかな。
とても気に入って買ったものです。
ただし、買った当時は身体のラインがくっきりと出る、ミニワンピース。とても気に入っていたから10年くらいは着ていましたが、さすがにいろんな意味で苦しくなってきたころ、他のシルクの布と合わせてスカーフにリメイクしたのでした。
ちょうどピアフのことを好きだなあ、と思い始めたころにピアフの居場所パリで購入した、バラのスカーフ。
当日は朝起きてから何度もピアフのドキュメンタリーを見て、ずっとピアフの歌を聴き続け、そして最後、このスカーフを身にまとうことで、気分をピアフいっぱいにもりあげて、トークイベントに臨みました。
私のピアフへの想い、会場のみなさまに届いたでしょうか。
貴重なお時間を使って、会場に足を運んでくださったみなさま。
そして、このような幸せなひとときを演出してくださった祐川京子さん。
ありがとうございました。