▽映画

◎キンキーブーツ◎

2016/10/20

Kin

人が何を成し得たかは他の人の心に何を残したかで測るべきよ

DVDで鑑賞。
たしか、一昨年の夏あたりに日比谷のシャンテシネで上映された。
見に行こうと思っていてすっかり忘れていた。

とても面白い映画だった。
赤いエナメルのブーツが主役級の存在感で、たびたび姿をちらつかせ、これが魅力的。

キンキーというのは「ちょっと変わっている」「変態」というような意味。
ああ、タイトルも、とっても好きだ。

冒頭のセリフはDVDを見ながらとしては久々に書き留めたセリフ。

「そう、その通り!」と感動してメモしたのではない。
「いいセリフなんだけど、何かひっかかるなあ」と思った。

一夜明けて、その「何か」がわかった。

このセリフが表現する考え方は、ラクすぎるのでは、と今の私は思うのだ。
もちろん、このセリフに深くうなずける時期もあるように思う。
それでも、何かに向かって進んでいるときには、この種のセリフがむしろ邪魔になるときもあるのではないか。

そんなふうに考えると、このセリフにどう対応するかで、自分自身が今どんな状態にあるのか読めるという、なにか「踏み絵」のようなセリフだと思った。

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