◆第5回<6/25「マドレーヌ・ヴィオネ。井伊あかりさんと」>
2016/06/27
6月の第4土曜日もまた、とっても贅沢なゲストをお迎えします。井伊あかりさん。服飾文化、表象文化論の研究者であり、同時に華やかなるファッション・ジャーナリストとしても大活躍中です。跡見学園女子大学、早稲田大学の非常勤講師もなさってます。
私はいつもファッションのことなら井伊あかりさん。と決めて、べったり頼っています。『ジャクリーン・ケネディという生き方』で、ケネディが暗殺されたとき着ていたスーツについて、「シャネルか?」それとも「シャネル風か?」といったことについても、いろいろとアドヴァイスをいただいたりしています。
そんな井伊あかりさんに、路子サロンでお話を……。とお願いしました。テーマは何にしましょう。いろいろなファッション・デザイナーの名があがりました。あんな人やこんな人。けれど、最後はあかりさんからこんなご返事が。
「直球でヴィオネでいきます」
ああ。なんだか私はぞくりとしてしまいました。
ヴィオネ!
マドレーヌ・ヴィオネは、井伊あかりさんの、おそらく原点なのです。まあ、比べるのもおこがましいですが、私が「直球でモンパルナスのキキでいきます」と言っているようなかんじ?
マドレーヌ・ヴィオネをご存じですか?私は井伊あかりさんと出会うまで知りませんでした。
私ときたら「ココ・シャネルという生き方」を書いているくせに、「知りませんでした」なんて、よく言えるわね。と自分で怒りましょう。なぜなら、マドレーヌ・ヴィオネは1876~1975の人。シャネルは1883~1971の人。ヴィオネの人生のなかに、シャネルがすっぽりとおさまっているのです!あかりさんがヴィオネについてお話するときは、ほかのお話のときとようすが違います。
彼女の口から「美しいんです」という言葉がたくさん出てきます。
うっとり。……そう、うそじゃない、うっとり。があるのです。
マドレーヌ・ヴィオネは、ファッション・デザイナーです。ヴァイアスカットの発案者としてファッション史に名を残しています。
バレンシアガをはじめとする多くのデザイナーの賞賛を集めた人です。
三宅一生もその一人で、ヴィオネのことを「静かなる革命者」と言っています。
(シャネルは「静かじゃない革命者」でしたね)「ヴィオネの美とは」「女性美とは」「服をまとうということ」「ちょっとしたファッション史」などにもお話が広がるかと思います。私はこのところファッションとすごく遠いところにいるので、
ここで、人生に艶を投入するためにも、マドレーヌ・ヴィオネに期待したいと思います。