MODEな軽井沢 特別な物語

◆スーパーミニでいっぱいの夏◆2009.12.13

2020/04/22

雪が降って、これから冬本番……と気合を入れる今日この頃だというのに、ファッションの世界はもう夏のことを言っているのです。

ヴォーグニッポン1月号を、ようやく(気持の余裕がなくそのままにしておいた)ぱらぱらっと眺めていましたら、春夏コレクションのあれこれが掲載されていました。

気になったのは、ミウッチャ・プラダが言ったというひとこと。

オプティミズムを選んだのよ!」

これは海プリントやシャンデリアを模したクリスタルガラスをあしらった作品についての質問への返答で、この記事を書いたSarah Mowerは続けて次のように書いています。

「彼女の言葉はコレクションの内容を直接説明してはいない。だが、彼女は春夏シーズン全体の最も重要な特徴をその一言で表していた」

さらに続けて、

時代は厳しいけれど、ファッション界の人間はその話題とはとっくに縁を切っている。ファッションは私たちを楽しませるためにあるのだもの。そう、春夏は、オプティミズムでいきましょう!」

……。
楽観的な人間がもてはやされる季節が来るということなのでしょうか。
私から見ればみなさん充分楽観的なように思えるのですが。
なんだか冬が終わるのが恐い気分です。

ところで、「オプティミズムな春夏」はどうやらスーパーミニが流行るようです。
そして足もとにはソックス。
……。
嫌な予感が。
つまり、流行だけを追って、結局「ヘン」なかっこをした人々で街がいっぱいになるのでは、という予感です。

まず、スーパーミニを履いてゆるされるのは、いくつかの条件を満たしたほんの一握りの人々。
しかも年齢があがればあがるほどに、ゆるされる率は少なくなります。
当然です。

さらに! ソックス……。

これはかなり難しいです。
サンダルやパンプスを合わせるのですけれども、これをクールにキュートにシックに、こなせる人がどれだけいることでしょうか。

……と、だんだんイジワルになってゆく自分自身にはっとして、自戒する真冬の午後でした。

-MODEな軽井沢, 特別な物語