○女性芸術家6「レオノーラ・キャリントン」
■レオノーラ・キャリントン(1917-2011)
(リー・ミラー撮影)
画家。彫刻家。小説家。
イギリスに生まれる。シュルレアリズムの芸術家として知られる。マックス・エルンストと別れたのちはニューヨーク、メキシコで芸術家仲間(フリーダ・カーロやレメディオス・ヴァロたち)と交流を深めた。
*1995年「芸術倶楽部」に連載した原稿です。
この原稿を書いてから25年以上が経ち、現在はフェミニストの人たちが「ミューズ」について、キャリントンが言ったこととほぼ同じことを言っています。
私はフェミニズムについて語るほどの勉強をしていませんが、ミューズを語られるとやはり黙っていられないかんじもするので、一度ちゃんと向き合って書いてみたいと思っています。
この原稿は当時、ということでお読みください。
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「私は誰かのミューズになっている暇はなかった。家族に反抗したり、画家になるための勉強で手一杯だった。」
頭を殴られたかのようなショックがあった。