刊行書籍(命の本)

■センスを磨く刺激的で美しい言葉■
2025年2月、大和書房刊。
思えばファッションをテーマにした本を、という想いを長い間いだいていた。そして、ファッションの世界もまた深くて険しかった。
どこを見つめて何を書くか、ということに集中した。

■私を救った言葉たち■
2024年5月、ブルーモーメント刊。
魂魄こめた。自分のことを語ったエッセイとしては『うっかり人生がすぎてしまいそうなあなたへ』以来の本。『逃避の名言集』『大人の美学』よりも、書くことへの覚悟が必要な本だった。

■彼女たちの20代■
2023年6月、ブルーモーメント刊。
ブルーモーメントから「生き方シリーズ」以外の初の本。書きおろし。
原稿を書く時間を考えると、こんなに厳しかった創作はなかったように思う。各章の温度差が激しい、と言われる。それでいいと思ってる。

■ピカソの言葉■
2023年4月、大和書房刊。
「言葉シリーズ」、初の男性アーティスト。ピカソは手強かった。芸術に興味がない人にも響くように言葉を描きだすことの難しさもあった。「キュビズム」をわかりやすく語るために、絵画技法の本を何冊も読んだ。
難しかったけれど、ようやく好きな人を語れたことの喜びがあった。

■だから自分を変えたのです ダイアナという生き方■
2022年8月、ブルーモーメント刊。
ブルーモーメントからは初の書き下ろし。短い執筆期間のなか、どっぷりダイアナな日々を送った。久しぶりの「生き方シリーズ」新作執筆は、私の日々に、なにか軽い「興奮」をもたらした。

■特別な存在になりなさい: ジャクリーン・ケネディという生き方 再生版■
2022年4月、ブルーモーメント刊。
後半、ジャクリーンの編集者時代を新たに書き足した。たいへんだったことは「再生版あとがき」にも書いたけれど、お友だちの力を借りて、かなり磨かれた一作になったと思う。

■大人の美学 245の視点■
2021年12月、大和書房刊。
40代半ばから55歳現時点までにふれたもの、考えたことを綴った。久しぶりにかなり私的なことも書いた。どこまでを書くか、という問題とつねに向き合っていた、そういう本。

■シャネル哲学 ココ・シャネルという生き方 再生版■
2021年3月、ブルーモーメント刊。
「ココ・シャネルという生き方」がまったく新しくなりました、と言えるほど、全面的に手を入れた。「新事実」をもりこんだ多くの本が出版されていたから。とくに「スパイ疑惑」のコラムを足すにあたって、できうるかぎりの情報を集め自分の見解を述べた。

■サガンの言葉■
2021年2月、大和書房刊。
言葉シリーズ7冊目。2010年に書いた「サガンという生き方」を底本にしたものの、10年もの月日が経つと、胸に響く言葉、感じ方も変わってくるようで、生き方シリーズ版とは趣が異なるものになったかもしれない。

■あなたの繊細さが愛おしい マリリン・モンローという生き方 再生版■
2020年12月、ブルーモーメント刊。
ひとり出版社ブルーモーメント、初の本、2冊同時刊行のうちの1冊。「マリリン・モンローという生き方」を書いていたころ、かなり病んでいたことがよくわかるほどに文章がゆれていた。かなりの部分に手を入れた。

■カトリーヌ・ドヌーヴの言葉■
2019年12月、大和書房刊。
言葉シリーズ6冊目。大好きなドヌーヴの本を書けることの喜びはあったが資料集めは困難を極めた。自分のことを書かれるのが嫌いなドヌーヴに対して誠実に誠実に、と念仏のように唱えながらの執筆だった。

■逃避の名言集■
2019年7月、大和書房刊。
6年前の「特に深刻な事情があるわけではないけれど、私にはどうしても逃避が必要なのです」の文庫化。とってもたいせつな本なので、文庫化されたことが嬉しい。文庫版あとがきは、まさに逃避先の異国で書いた。

■マドンナの言葉■
2019年3月、大和書房刊。
「言葉シリーズ」第5弾。アメリカ、ポップスという馴染みのない世界、ゼロからのスタートだった。存命中どころか、毎日頻繁にアップされるマドンナのインスタグラムを見ながらの執筆。不思議な感覚だった。

■ジェーン・バーキンの言葉■
2018年3月、大和書房刊。
多くの時間を費やした。すべては「おわりに」に書いた。翻訳を引き受けてくれた親友の中川由子さんの力が大きかった。存命中のひとを書いたはじめての本。

■ココ・シャネルの言葉■
2017年10月、大和書房刊。
『私は私 超訳ココ・シャネル』の文庫化ということになる。
文庫化のときは手を加えないで出版する方針だけれど、今回はシリーズの内容に合わせて大幅に手を入れたので文庫化という意識はあまりない。

■マリリン・モンローの言葉■
2017年2月、大和書房刊。
「マリリン・モンローという生き方」 とはまた違ったマリリンを発見できた。知れば知るほどに好きになるマリリンというひとの底知れぬ魅力に圧倒された仕事だった。 あとがきに中田耕治先生への愛を告白。

■オードリー・ヘップバーンの言葉■
2016年8月、大和書房刊。新しいパートナーとの、初作品。
過去に「オードリー・ヘップバーンという生き方」を著しているとはいえ、再び、ほとんどすべての参考文献に目を通す。以前は響かなかった言葉が響いたり、その逆があったり。自分の変化を感じる。

■私は私 超訳ココ・シャネル■
2016年3月、リンダパブリッシャーズの本/泰文堂。
シャネルとは以前にとことんつきあったから2冊目はない。そう考えていたけれど、人生にはいろんなことが起こる。大きな帯(子どもの写真)は私の作品群のなかでも、異色すぎていろんな意味でインパクト大。

■エディット・ピアフという生き方■
2015年3月、KADOKAWA中経出版刊。
生誕100年の年を逃しては、ピアフの本は出せないと思った。シャンソンをあんなに聴き続けることはもうないだろう。そしてシャンソンを聴いてあんなに泣くことも。この本の出版は私を「語りと歌のコンサート」という新しい世界に導いてくれた。

■ジャクリーン・ケネディという生き方■
2014年3月、KADOKAWA中経出版刊 。生き方シリーズ第5弾。
このひとのように「生きることの底力」が欲しい、と願いながらの執筆だった。生き方シリーズでは初となるカラフルなカヴァに賛否両論。

■美男子美術館 絵画に隠された物語■
2013年9月、徳間書店刊。
美術エッセイとしては2冊目となる。サブタイトルは「絵画に隠された物語」。書いている間、物語る楽しさがあった。そして画家たちは愛しかった。やはり私は、ばかみたいにひとつのことに熱中しているひとがこんなに好きなんだ、ということを実感した、そんな仕事でもあった。

■特に深刻な事情があるわけではないけれど私にはどうしても逃避が必要なのです■
2013年5月、中経出版刊。
帯には「絶望しやすい人への逃避の名言集」とある。2006年からはじめたブログがもとになっている。軽井沢で暮らしていたころと重なる時期。
「言葉のコレクション」「人生論」という意味からすると、『うっかり人生がすぎてしまいそうなあなたへ』 に連なる本になる。

■オードリー・ヘップバーンという生き方■
2012年11月、新人物往来社刊。生き方シリーズ第4弾。
書く前、オードリーはマリリンとは真逆のタイプかと思っていたけれど、違った。結果的にすこし距離をもって描いたようだ。それがよいというひともいるし、物足りないというひともいる。

■マリリン・モンローという生き方■2012年2月、新人物往来社刊。
生き方シリーズ(とこのころから呼ぶようになった)第3弾。
マリリンの魅力に溺れてしまい、書き続けるのが大変だった。自分自身の人生の激動期でもあり、完成までにとても時間がかかった一冊。

■美神(ミューズ)の恋 画家に愛されたモデルたち■
2010年1月、新人物往来社刊。
「彼女はなぜ愛され、描かれたのか」の文庫版。ダリとガラのカップルの章を加えた。「文庫版あとがき」で、言いたいことを言えてよかった。

■ココ・シャネルという生き方■
2009年8月、新人物往来社刊。
シャネルブームの前だから出版は難しかった。誰も期待していなかった、はず。ところが出版されると驚くほどに版を重ね、2014年5月現在で14刷、6万5千部。さまざまなところで紹介された人気の本。

■女神 ミューズ■
2007年8月、マガジンハウス刊。小説。
はじめて書いた小説がおよそ10年経って、ようやく出版されたことの喜びは、ほんとうに大きなものだった。カヴァはマン・レイの絵画作品。もとは恋人キキの唇を描いていたのに、やがて心変りしてリー ・ミラーの唇となった。小説の世界と深い関わりがあり、とても気に入っている。

■軽井沢夫人■
2006年7月、講談社刊。小説。
エロスと哲学とユーモアを胸にいだいて創作したけれど、刊行にはさまざまな意味で勇気が必要だった。インパクトはあるようで、 この作品を私の代名詞とするひとはわりと多い。

■うっかり人生がすぎてしまいそうなあなたへ■
2003年6月、すばる舎刊。
25歳から35歳にかけて集めた言葉をテーマに綴った。多く部数が出たわけではないけれど、大切にしてくれている読者が多い本。その瞬間の切実な想いを、いのるようにして書いた、人生のエッセイ。





