■■桜井和寿、彼の世界、言葉の力■■
2016/05/18
人生には季節があって、それぞれの季節には、アップダウン激しい毎日の暮らしがあって、その暮らしは、何色もの色彩で構成されている。
精神的にも物理的にも、あわただしい年末年始を過ごして、ようやくひといきついている今、そんなことを思う。
大晦日、浜松のホテルで紅白歌合戦を観た。
普段テレビのない生活をしているから、ホテル滞在時は、テレビを観るのがイベントになってしまった。
紅白歌合戦、生活にテレビのある時代、観たいとも思わなかったのに。
昨年の紅白は、ミスターチルドレンが出るというので、見逃せなかった。
それで、「GIFT」を聴いて、泣いて、私の2008年は終わった。
年が明けて、ふと思い立って、ミスターチルドレンの新譜「スーパーマーケット ファンタジー」を買った。でも、執筆中の作品にすっかり入り込んでしまっていたので、そのままにしておいて、さっき、はじめて聴いた。
というわけで、今、桜井和寿でいっぱいになっているわけですが、私、やっぱり、彼の世界が好きだなあ。
「水上バス」という曲があって、これ、そんなにインパクトはないけれど、心に、染み入った。
愛しいひとがいる景色を目にして
***
そんな透き通った景色を
僕の全部で守りたいと思った
***
と歌うのだけど、このところに、自分自身の、「いま、この瞬間を、この景色を、私の全部で守りたい」と思った記憶が重なって、ふるえた。
「口がすべって」
この世界も好きだ。
***
口がすべって君を怒らせた
でもいつの間にやら また笑って暮らしてる
分かったろう
僕らは許し合う力も持って産まれてるよ
ひとまず そういうことにしておこう
それが人間の良いとこ
***
と、このように、夥しい数のミスチルファンの一人として、感動にうちふるえ、いつの日か、桜井さんと話をしたい、とあらためて願うのでした。
元気です。こんな日がいっぱいあればいいのに、と思うくらい。愛情みたいなものがいっぱいにつまっていて、気持が良い昼下がり。