◎彼が二度愛したS◎
2016/10/20
会員制秘密クラブのルール。
Ⅰ 名前や職業を聞いてはいけない
Ⅱ 待ち合わせはホテル
Ⅲ 手荒なことは禁止
Ⅳ 合言葉「Are You Free Tonight ?」
「選ばれたエグゼクティヴだけが集う秘密のクラブ……」
このコピー+「彼が二度愛したS」という扇情的なタイトル+シャーロット・ランプリングが出ている=行くしかない!
と、かなりかなり期待して出かけたのだが、うーん、60歳になってもなお妖しいエロティシズムを漂わせるランプリングを観ただけで満足するとしましょう。私としてはもっともっと「秘密クラブ」が描かれてほしかった。
この欲求不満が、日本の「秘密クラブ」へ向かう。どのような人々が集い、どんな様子なのか知りたい(絶対にあると信じて疑っていない)。
秘密クラブを作りだす、無視できない、人間の欲望。
落葉でそろそろいっぱいになりつつある庭なんかを眺めていると、そのあまりの静けさに、秘密クラブなんてすっごく遠い世界のようにも思えてくるけれど、静かさだけでは生きられないことも、もう知ってしまっている。