○女性芸術家 ブログ「言葉美術館」 路子倶楽部

○女性芸術家2「レオノール・フィニ 自分の舞台に住むひと」

■レオノール・フィニ(1908〜1996)

 仮装大好き、仮面大好きのフィニ。

 仮面をつけた写真がたくさん残されている。

 フィニはアルゼンチンのブエノスアイレス生まれ。

 イタリア、スペイン、アルゼンチン系の両親の間に生まれる。
 17歳ではじめてトリエステの展覧会に出品。翌年パリに行き、シュルレアリストたちに接近するが、自由を愛し、彼らのグループに入ることはなかった。マックス・エルンストを恋人としていた時期もある。

*1995年「藝術倶楽部」に連載したものです。

「People on terrace」(1918)

 

 

■レオノール・フィニ 自分の舞台に住むひと■

「わたしは女で、女性の肉体の形が男性より美しいことを知っています。だからわたしは『人間』としての責任を女性の手のなかにおいたのです」

 レオノール・フィニ。

 その容姿・作品ともに強い個性をもつ彼女を私に引き合わせてくれたのは澁澤龍彦の短いエッセイだった。エッセイにちりばめられている「甘美な魅惑」「エロティック美術」「幻想的」という言葉に促され、書店に出かけてレオノール・フィニの画集を探した。

 そしてはじめてフィニの描いた絵を観た。

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