命の本(著者コメントつき)
原稿を書く時間を考えると、こんなに厳しかった創作はなかったように思う。各章の温度差が激しい、と言われる。それでいいと思ってる。
2023年4月、大和書房刊。「言葉シリーズ」、初の男性アーティスト。ピカソは手強かった。芸術に興味がない人にも響くように芸術家の言葉を描きだすことの難しさもあった。「キュビズム」をわかりやすく語るために、絵画技法の本を何冊も読んだ。難しかったけれど、ようやく好きな人を語れたことの喜びがあった。
■特別な存在になりなさい: ジャクリーン・ケネディという生き方 再生版■
40代半ばから55歳現時点までにふれたもの、
2021年3月、ブルーモーメント刊。ひとり出版社ブルーモーメント3冊目の本。「ココ・シャネルという生き方」がまったく新しくなりました、と言えるほど、全面的に手を入れた。「新事実」をもりこんだ多くの本が出版されていたから。とくに「スパイ疑惑」のコラムを足すにあたって、できうるかぎりの情報を集め自分の見解を述べた。装丁と本文デザインの美しさはすばらしい。
2021年2月、大和書房刊。言葉シリーズ7冊目。 2010年に書いた「サガンという生き方」を底本にしたものの、
■あなたの繊細さが愛おしい マリリン・モンローという生き方再生版■
■それでもあなたは美しい オードリー・ヘップバーンという生き方再生版■
2019年12月、大和書房刊。
2019年3月、大和書房刊。
「言葉シリーズ」と呼ばれるようになった「読むことで美しくなるシリーズ」第5弾。アメリカ、ポップスという、私には馴染みのない世界、まったくゼロからのスタートだった。存命中どころか、毎日頻繁にアップされるマドンナのインスタグラムを見ながらの執筆。不思議な感覚だった。
2018年3月、大和書房刊。
「読むことで美しくなるシリーズ」第4弾。シャネルの言葉が売れているなか、不可思議なプレッシャーを感じながらの執筆。多くの時間を費やした。 すべては「おわりに」に書いた。たくさんの翻訳を引き受けてくれた親友の中川由子さんの力が大きかった。 存命中のひとを書いたはじめての本。
2017年10月、大和書房刊。
「読むことで美しくなるシリーズ」第3弾。『私は私 超訳ココ・シャネル』の文庫化ということになる。文庫化のときは基本的には手を加えないで出版する方針だけれど、今回はシリーズの内容に合わせて大幅に手を入れた。時間をかけて作ったので、文庫化という意識はあまりない。シャネルはもうこれで書くことはないだろう(と今は思っている)。
2017年2月、大和書房刊。
オードリーに続く言葉の本第2弾。編集者さんによって「読むことで美しくなるシリーズ」と命名される。気に入っている。『マリリン・モンローという生き方』 とは、また違ったマリリンを発見できた。知れば知るほどに好きになる。マリリンというひ との底知れぬ、おそろしいほどの魅力に圧倒された仕事だった。 あとがきに、またしても中田耕治先生への愛を告白。
2016年8月、大和書房刊。
新しいパートナーとの、初作品。これをきっかけに「言葉シリーズ」を刊行してゆきたい。 カヴァに使う写真、ぎりぎりまで迷ったけれど、結果的に、本書の内容をよく表しているものになったと思う。 過去に「オードリー・ヘップバーンという生き方」を著しているとはいえ、再び、ほとんどすべての参考文献に目を通す。 以前は響かなかった言葉が響いたり、その逆があったり。自分の変化を感じる。
■私は私 超訳ココ・シャネル■
2016年3月、リンダパブリッシャーズの本/泰文堂。
いったん別れた人ともう一度つきあうことに興味はない……。
つまり、シャネルとは以前にとことんつきあったから、
この本、大きな帯をとるとシンプルだけど、
2015年3月、KADOKAWA中経出版刊。生誕100年の年を逃しては、
■ジャクリーン・ケネディという生き方■
2014年3月、KADOKAWA中経出版刊 。
生き方シリーズ第5弾。このひとのように「生きることの底力」が欲しい、と願いながらの執筆だった。また、才能があることと、それをするのが好きだということは、たいてい一致しない、という当たり前のことも再確認した。
生き方シリーズでは初となるカラフルなカヴァに賛否両論。
■美男子美術館 絵画に隠された物語■
2013年9月、徳間書店刊。
美術エッセイとしては2冊目となる。サブタイトルは「絵画に隠された物語」。書いている間、物語る楽しさがありました。そして画家たちは愛しかった。やはり私は、ばかみたいにひとつのことに熱中しているひとがこんなに好きなんだ、ということを実感した、そんな仕事でもあった。
■特に深刻な事情があるわけではないけれど私にはどうしても逃避が必要なのです■
2013年5月、中経出版刊。
帯には「絶望しやすい人への逃避の名言集」とある。2006年からはじめたブログがもとになっている。軽井沢で暮らしていたころと重なる時期。「言葉のコレクション」「人生論」という意味からすると、『うっかり人生がすぎてしまいそうなあなたへ』 に連なる本になる。
2012年11月、新人物往来社刊。生き方シリーズ第4弾。
書く前、オードリーはマリリンとは真逆のタイプかと思っていたけれど、違った。
結果的にすこし距離をもって描いたようだ。それがよいというひともいるし、物足りないというひともいる。
2012年5月、中経出版刊。「いい男と出会えていないあなたへ」の文庫版。
文庫版オリジナルとして「恋心を刺激する映画」の章を加えた。
2012年2月、新人物往来社刊。生き方シリーズ(とこのころから呼ぶようになった)第3弾。
マリリンの魅力に溺れてしまい、書き続けるのが大変だった。
自分自身の人生の激動期でもあり、完成までにとても時間がかかった一冊。
■サガンという生き方■
2010年10月、新人物往来社刊。
どうしても出しておきたかった本のひとつ。
長年愛し続けたサガンの哲学を、一人でも多くのひとに届けたい想いが強かった。迷いはなかった。
2010年1月、新人物往来社刊。「彼女はなぜ愛され、描かれたのか」の文庫版。
ダリとガラのカップルの章を加えた。
「文庫版あとがき」で、言いたいことを言えてよかった。
2009年8月、新人物往来社刊。
シャネルブームの前だから出版は難しかった。誰も期待していなかった、はず。
ところが出版されるとびっくりするほどに版を重ね、2014年5月現在で14刷、6万5千部。
出版から5年が経過しても、さまざまなところで紹介されている人気の本。
2007年8月、マガジンハウス刊。
はじめて書いた小説がおよそ10年経って、出版されたことの喜びは、ほんとうに大きなものだった。
カヴァはマン・レイの絵画作品。
もともとは恋人キキの唇を描いていたのに、やがて心変りしてリー ・ミラーの唇となった。小説の世界と深い関わりがあり、とても気に入っている。
2006年7月、講談社刊。小説。
ごきげんよう。わたくし軽井沢夫人でございます。
エロスと哲学とユーモアを胸にいだいて創作したけれど、刊行にはさまざまな意味で勇気が必要だった。インパクトはあるようで、 この作品を私の代名詞とするひとはわりと多い。
2003年6月、すばる舎刊。
25歳から35歳にかけて集めた言葉をテーマに綴った。多く部数が出たわけではないけれど、大切にしてくれている読者が多い本。その瞬間の切実な想いを、いのるようにして書いた、人生のエッセイ。
2004年12月、青春出版社刊。
「私の人生の最大の成功は“彼”です」。そう言えるひとに出会いたい。サルトルとボーヴォワール、ピアフ、与謝野晶子たちの力を借りながら、恋愛の本質に迫ることを試みた恋愛エッセイ。2012年5月『恋に溺れて女になる』の名で文庫化。
処女作です。2003年2月。すばる舎刊。章扉の写真、帯の写真もすべて創作した深い想いいれのある一冊。画家にインスピレーションを与えたミューズをテーマにした美術エッセイ。発売1週間で増刷になったことも嬉しかった。2010年「美神の恋」の名で文庫化。
2025/01/28