◆彼女だけの名画 ブログ「言葉美術館」 路子倶楽部

●美術エッセイ『彼女だけの名画』2:ロンドン、「ベアタ・ベアトリクス」

 

 

「ほんとうに好きなこと」は「仕事」にしないほうがいい。「仕事」になった段階でそれは「好きなこと」ではなくなるから。

 進むべき道を模索していた二十五歳。悩める私に、相談相手の年上の女性はそう言った。

 それから一年後、アートサロンを設立。

 講演、執筆、そして絵画のコーディネートなど、絵に関する仕事を三年程続けた去年の夏、私はロンドンを訪れた。

 ロンドンに向かう飛行機のなかで滞在中の予定を組み立てる。まずはテイト・ギャラリー、そしてナショナル・ギャラリー、ロンドン国立絵画館も見ておかなくちゃ……、と頭をぐるぐる回転させる私に、もうひとりの私が問う。

「そこは、本当に行きたいところなの? 仕事の関係上、行っておいたほうがいいから、行くんじゃないの?」

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