■オータム・ローズと徹夜と愛と
タイトな締め切りだったので、久しぶりに徹夜というものをした。
朝8時くらいに眠ったけれど、やはりそんなには眠れないもので、それでもやりがいのある仕事だから充実感がある。
もうすぐ発表できる12月7日発売の新刊は2冊同時刊行。だから必要労力も2倍。
そんななか、このところ、こころ痛む出来事が自分にも周りにも多かったから、花を買った。
オータム・ローズという名、その色彩の美しさに引き寄せられるようにして。
周囲のたいせつなひとたち。私ができることは限られている。でも精一杯で向かい合いたいと思っている。
愛という名のもとに人はさまざまな言動をとる。悲しかったり、哀れだったり、美しかったり。
人には記憶という能力もあるけれど、忘却という能力もある。それはすくいなんだろうか。そんなことを、ぼんやりと考えている。
オータム・ローズと、格闘したばかりの2冊分のゲラを前に。