ブログ「言葉美術館」

■■瞳と瞳のあいだに存在する信頼■■

2018/01/20

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 非日常週間であるGWが終わり、昨夜夢を見た。

 エリュアールの詩を朗読していて、それがうまくできなくて、非難の空気が漂い、そして誰かが言う。おまえ自分の詩を読めと。

 すっきりしない頭のまま、エリュアール詩集を取り出してきて、早朝からエリュアールにひたる。

 

 今朝は「ヌーシュ」というタイトルの詩が心に響いた。ヌーシュはエリュアールの愛妻で、彼は彼女にいくつもの美しい詩を捧げている。

***

ヌーシュ

あざやかな感情 接近のかろやかさ 愛撫の髪の毛 

気がかりもなく 疑いもいだかぬ あなたの瞳は みずからが見るものにゆだねられ みずからが見つめるものによって見られるのだ 

ふたつの鏡のあいだの すみきった信頼 

夜になると あなたの瞳は さまよう 目ざめと欲望をむすびつけるために

***


ふたつの鏡のあいだの すみきった信頼……。

 

なんて美しい言葉、なんて胸に響く言葉。

 

外は雨が降っていて、家にこもって仕事をするのには絶好の日。

エリュアール詩集を閉じて、自分の本に向かいます。

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