■■まず自分を、の精神■■
2016/06/11
エリザベス・キューブラー・ロスの「人生は廻る輪のように」を久しぶりに開いた。何年か前に読んだときとはまた別のところで胸うたれた。
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いのちの唯一の目的は成長することにある。
究極の学びは、無条件に愛し、愛される方法を身につけることにある。
毎日、理解と慈悲を必要とする人たちがふえている。
その人たちの声に耳をかたむけてほしい。
美しい音楽を聞くようにその声を聞いてほしい。
請けあってもいい。
人生最高の報酬は、助けを必要としている人たちにたいしてこころをひらくことから得られるのだ。
最大の祝福はつねに助けることから生まれる。
そ
の心理は、宗教、経済体制、人種の差をこえて、すべての人の日常経験に共通するものだとわたしは確信している。(略)
まず自分を癒さなければ世界を癒すことはできない。
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その心理はすべての人の日常経験に共通するもの……。なるほど。
私、忙しい忙しい、っていったい何が忙しいのだろう。
身近に私の助けを必要としている人が、いるかもしれないのに、その人たちの声に耳を傾けずに、いったい私は何を聴いているのだろう。
何に意識を注いでいるのだろう。
それはほんとうに今一番、必要なことなのだろうか。
と、ぐるぐる一人迷いをするのは、心身が健全ではないから。
疲れている、とも表現される状態だから。
まず自分を癒さなければ世界を癒すことはできない、とエリザベス・キューブラー・ロスは言った。
大賛成。
なのに、これを実行に移すことの難易度はとっても高い。
それでもたった数分間であっても、それを意識するのとしないのとでは、人生が違ってくるはず。