■■アナイスの落ちこみを抱きしめる■■
2017/02/08
アナイスにすがり、ここから脱出したい、という精神状態。
今回はアナイスの落ちこみ方に激しく共鳴。
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このところ精神状態がおかしかった。
病的に、何かに憑かれ、何かを気にしている。
いつも、取るに足らない何かで、傷ついている。
自分を解放できないでいる。
みんなが私を馬鹿にしている、私を気にもかけない、誤解している、と思う。
そういう小さな不満を溜め込んで、褒められたことや、人に勝るものを忘れている。
小さな屈辱にあうと、それが一日を台無しにする。
(略)
さんざんに傷つき、疲れてヒューゴー(←夫です)の許に帰ってくる。
自分のだらしなさが、やりきれない。
それでも仕事を始める。
もうルヴシエンヌ(←パリ郊外の町。アナイスが暮らす場所)から出て行きたくない。
難しく、辛いことばかり多い世間を捨てて、独りで暮らしていきたい。
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自分が書いたのかと思っちゃった。アナイス。あなたと同じ時代、同じ国に生まれたかった。心が痛むほどにそう思う。
メイ・サートンは「喪失はすべてを鋭利(シャープ)にする」って言ったけど、私は「悲しみがすべてをシャープにする」。
喪失と悲しみ、おんなじようなことかな。
ちょっとちがうな。
メイ・サートンのほうが具体的。
ああ。それにしてもこんなに悲しみに覆われてしまうと全身の皮膚が細胞が、あらゆる刺激に敏感になって涙腺を刺激する。それでもまだ、だいじょうぶ、なはず。