■■いま、いちばん、なりたいもの■■
2019/03/25
強さが欲しいといえば、強くならなくなんていい、と言う人がいる。
私に近いところで人生を過ごしている人たちは、そんなふうに言ってくれる。
強くなるよりも、幸せを感じていてほしい、輝いていてほしい、きげんよくいて欲しい、と。
私は、そのために強さが欲しいと思う。
それにいつだって受け身なわけではない。
こんなんだけど、大切な人のためには、その人の力になりたいと思う。
私といることで、人生がすこしでも、ゆたかなかんじになれてくれたら、と願う。
そのためには、どう考えても、私には強さが足りない、決定的に足りない。
きっと、ほんとの覚悟がないのだと思う。覚悟を決めたら人は、ひとつ、強くなるものだから。
昨夜は、いいえ、昨夜もまた眠れぬよるを過ごした。
いつもはもういやだ、的なことばかりを思うけれど昨夜は違った。
ああ、強くなりたい、と願った。
そして、アン・モロウ・リンドバーグのあの言葉を思い出した。
1人きりの時間の重要さを説く文章のなかで、彼女はチャールズ・モーガンの言葉を引用する。
『回転している車の軸が不動であるのと同様に、精神と肉体の活動のうちに不動である魂の静寂』を得なければならない』
まさに、いま、私がいちばんほしいものがここにある。回転する車の軸のように、不動である強さがほしい。
そうすれば、もっと力になれる。力を与えられる。
私は、愛するひとたちに、私が苦しんでいることで、そう、彼らに、私が苦しんでいることで不幸な時間を与えたくない。
私がいちばんなりたいもの。それは「車輪の軸」なのでした。
アンにはいつも助けられる。このブログへの登場回数も多い、私にとって大切な作家。