■■生まれるまでに何年生きた?■■
2016/06/10
「生まれるまで私は24年生きた」
俳優のジャン・マレーは24歳のときジャン・コクトーに出逢っている。
ジャン・マレーによる『私のジャン・コクトー 想像を絶する詩人の肖像』は、かなり面白い。
愛し合うふたりには「理解」があるという、希望を感じることができる。
読むのは3度目くらいかな。
「1937年、ジャン・コクトーが私を誕生させた。その時点で私たちの運命は交差し、結局はひとつに溶け合うことになった」
コクトーも同じ想いだった。
「すこしずつ私は知り、君を認めた、そして自分が生まれつつあることを理解した」
「奇跡の組み合わせグループ(←命名:みちこ)」に属するふたりだったということだ。
コクトーがマレーに送った言葉が好き。
いっぱいあるけど、今日はこれ。
「君の欠点が君なのだ。それを育みたまえ」
生まれるまでに何年生きましたか? まだ生まれていませんか? 何回も生まれちゃいましたか?
あいかわらず、いくつかのことで胸を苦しくしている月曜の昼下がり。