MODEな軽井沢 特別な物語

◆白い服とロングパール◆2010.2.1

2020/04/22

今年はじめのコラムで書いた『シャネル&ストラヴィンスキー』、昨年公開されたシャーリー・マクレーン、そしてオドレイ・トトゥ主演の2本のシャネル・シネマに比べて、もっともゴージャスでした。

いわゆる「シャネル」が観たい、という人たちに、もっとも人気がある映画、そんな気がしました。
それもそのはずで他の2本にはないものが、この映画にはあるのです。

まずは「シャネル社」が協力していること。
そしてシャネルの現デザイナー、カール・ラガーフェルドが衣装を手掛けていること。

見所や、「それはないでしょ」と苦情を言いたいところなど、私なりにありますが、ファッションという観点に絞れば、「シャネルの白」の美しさに圧倒されました。

シャネルの基本の3色といえば、「黒」「白」「ベージュ」。
そのなかで今回は特に白です。
ココ・シャネルを演じたアナ・ムグラリスの髪は短くて黒いのですが、この短い黒髪と、白い服がとても美しい組み合わせに見えたのです。

「白」といえば、やはり「清潔感」が連想されて、私はなんとなく気恥ずかしく、避けていた色なのですが、この映画を観て、白い服が欲しくなりました。
「清潔感で着ようと思うから恥ずかしいのだ、存在感で着ればいいのだ」と意味不明にひらめいたからです。

また、それと合わせて、以前にこのコラムでも書いたかと思いますが、パールのロングネックレス。
それも「超」がつくロング、の美しさを再発見しました。
ほとんど下腹のあたりに三連にたらされたロングネックレスは、とてもシックで、大人の女を主張しているのです。

-MODEな軽井沢, 特別な物語