ブログ「言葉美術館」

◆桃の花の変化

2016/06/21

33__言えない言葉が身体にたまりすぎて、とても苦しくなっていることに気づいた。

まだ日常生活がなんとか送れているから、限界ではないのかもしれないけど、それにしてもそろそろ吐き出さないと駄目になりそう。そう、どこかに、文字通り、吐露しないと、苦しくてどうにもならない。だって、このブログにだって書けず、誰にも言えないことは、作品として形にするしかないのだから。

もう三週間くらい前に、毎年飾る桃の花に、今年は今までとは違う感情を抱いたこと、その理由が自分でもよくわからないこと。このよくわからない、というのが一番大切なことから逃げているからではないかと自分で疑っていて、そのこと自体がかなり、かなり嫌なこと。

幸せとは自分のしていることを恥に思わないことです

ってサガンは言った。

この言葉が大好きだけど、ここ数年、あまりにも痛すぎること。

区役所でしなければならない色んな手続きに、一つ一つ反応して、一つ一つの言葉に反応して、胸が苦しくなること。

引越しにまつわる非日常、書くことになかなか集中できない苛立ち、そういうのが少しずつ落ち着いてきただけで、今度はいつもの、意識の底にずっとへばりついて離れない虚しさがやってくる。虚しさより不安が強いときもある。不安よりも哀しみが強いときもある。

そしてひとりきりの夜は、ひとりきりは淋しいとつくづく思う。私は、前に何人かのひとたちから言われたように、誰かがいつもそばにいないと駄目なのだ。

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