ブログ「言葉美術館」

■作家の叫び 「上海ベイビー」ウェイ・フェイ■

2016/05/22

Photo「多くの人にとって、情欲と愛情は同列に論じることはできない」けれど、「思想的に解放された」女性にとっては「相思相愛の男性」と「自分に性的オルカズムを与えてくれる男性」の両方を得ることは「理想的な状況」。 「彼女たちは言う、愛情と情欲を別々に求めることは、けっして純潔な人生を追求することと抵触しない、と。」 この「解放された」思想にはまったく賛成だけど、頭では理屈こねまわして、確固たる信念があると思っていても、現実は、これは愛情なのか、これは情欲なのか、これは愛情7情欲3の割合、それとも、愛情4情欲6……と混乱するものだ。私の場合は。 ウェイフェイもそうなんじゃないかな、と想像する。上の文章に続けて、次のようにある。 「一日一日おのれの生命を消耗してゆく日々の生活のなかで、彼女たちは女の直感と願望によって、満足感が得られる生活のスタイルを探し当てるのである」 ここからウェイフェイの叫びが聞こえてくるように、私には思える。

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