ブログ「言葉美術館」

■醜と美 「遊女クラリモンドの恋」 野内良三 編訳■

2016/05/19

Yu美は一つだ。醜のみが多様なのだ

フランス・愛の短編集。とのサブタイトルがついた本のラストの一編。

バルベー・ドールヴィイの『女の復讐』のなかの言葉。

たしかに、「どのように」といった説明を必要とするのは、「醜」に出会ったときかもしれない。

「美」は、実際はいろんな形容はするけれど、説明はいらない。

醜と美。一日をふりかえってみて、「美」の瞬間、「醜」の瞬間について考えてみる。五感がとらえたものはもちろん、自分自身の心情、行動などもふくめて。

体調も精神状態もよく、満たされ感が強いときには「美」の瞬間を多く感じる。

同じ景色が目の前に広がっていても、心身の状態によって、心が受け取る景色は異なるということだ。

今日はどこまでも白い空。

初雪という言葉が浮かびそうな、空。

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