■「男と女 愛をめぐる十の対話」フランソワーズ・ジルー■
2016/05/18
「女性は時に男性と、その財産のために結婚する。
ただし、普通は念のため、あらかじめその男性に恋をしておくものだ」(パヴェーゼの日記より)
フランソワーズ・ジルーの本が読みたくて、みつけて中古で購入した。
さまざまな引用があり、私好みで、とっても楽しんでいる。情報量膨大な二人の対話(相手はベルナール=アンリ・レヴィ)。
ああ、こういう言い回しも続けると、かなりくどいのだな、という「他山の石」状態での読書でもある。
冒頭の言葉を今回引いたのは、このようなものの考え方から最近、遠ざかっているようなかんじがしたからだ。
「物事の本質を突いている」といってもいいし、「理屈っぽい」といってもいいし、「イジワル」といってもいい。
時間に追われる生活は嫌いだ。大嫌いだ。
「忙しい度=人生の充実度」という考え方にはうんざりする。
なのに、いま、時間に追われている。
いろんな役柄を演じるのはもう嫌だ、と放り投げたくなる瞬間もある。
そんななかでも、少しずつ季節が変わり、サンルームに置いた、花が咲いた。