◆私のアナイス ブログ「言葉美術館」

■アナイス・ニン■「心優しき男性を讃えて」

2017/05/25

「エロチシズムの解放は、エロチシズムには無限の側面がある事実を受けいれることが鍵である。……まず何よりも最初に、私たちは、罪悪感を覚えることなしに、官能性に広がりを持たせることを考慮しなくてはならない。そしてその官能性がもたらすさまざまな、思いがけない性質や多種多様な表現方法に、いつも寛容でなくてはならない

この官能性を目いっぱい愉しむためには、性と愛を切り離さないことが最低限必要、と念押しすることを忘れない。

生涯にわたって女性の官能を追求した作家アナイス・ニンの「女性におけるエロチシズム」というタイトルのエッセイ。突然読みたくなった。

ジッドは再読されるものを書きたいと思っていたようで、たしかにジッドも再読する作家だけれど、私にとってのアナイスはもっとこう、なんというか、何かを確認したいために読むといったかんじ。坂口安吾に限りなく近い。

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