サガン■「愛という名の孤独」
2017/05/26
「不幸からは人間は何も学びません、不幸は人に大打撃を与えるだけです。人を瀬戸際に立たせるだけです。
私自身が不幸な時、いつもそのことを恥に思っていました。
不幸であることは、品位を落とした状態なのです。
……試練が人を養うという考えは、まったくの嘘。
幸せな時のほうが学ぶことがずっと多いのです」
いかにもサガン的な意見に、今回はラインを濃く引いた。
不幸であることは品位を落とした状態。
これ、たしかに思い当たるところが多い。
けれど、自分は幸福だとしている人たちが品があるかといえば、周囲を見渡して、そうでもなく、もともと品というものは、備わっている人とそうでない人がいる、というのが今の私の実感。
そしてこのところは「品」と「情」の関係に注目している。
自分の周囲の人しかリサーチできないけれど、勝手に判断すれば、「品のある人は情があり、情のある人は品がある」。
そしてさらに、「品」と「情」を備えている人には「生きるセンス」というものがある。
お金を持っているか持っていないかは重要ではない。
生きるセンスとは、やはり「自分なり」の幸福を追い求めることにつながる。
だから不幸の中に価値を見出したりしないのだ。
とサガンにつなげたいところ。