■Stay with me baby■
2016/06/28
つよい雨にけむった湖のほとりは、軽井沢のあの濃霧の森を思わせて、だから、あの霧のなかでだけ落ち着けた日々がリアルによみがえった。
なぜ落ち着けるのかと言えば、そこには「肯定」があるからで、それでいいよ、という言葉に包まれているようにかんじられるからだ。
でももしも言葉が耳もとで、ほんとうに聞こえてきたなら、もうそれほど霧は必要がないのかもしれない。
久しぶりにとつぜんに、大黒摩季のあの歌が聴きたくなった。
自分の想いそのもののように受けとめて、泣きながら聴いていたのはもう20年近くも前のこと。
シンプルな歌詞は、そこに普遍があれば色あせない。
せつなき想いはいつの時代もかわらず、風のようにいつでも人々のほほを撫でているから。
♪もしもあなたに 出会ってなけりゃ こんな淋しい映画も見ない だけど あんなにどうでもないこと 幸せだと思うこともなかった
なんでも聞いてくれるから なんでも言っていいわけじゃない 微笑みながら傷ついていた あなたは優しい人?
Stay
with me baby 行かないで あなた無しじゃ生きてゆけない……
と続いてゆくのだけど、日本語のさまざまな表現が好きで、外国の言葉が苦手な私でも、英語でないと、ちゃんと表現できない想いっていうのもあるように思う。
Stay
with me もそのひとつ。
あとは、I miss you。
それから、You are my reason in my life。
あとはどんなのがあるだろう。
そんなことを想うことから、わりと穏やかなこころで、激しい4月の終わりの週がはじまる。