ブログ「言葉美術館」

■■ピカソからのメッセージ■■

2016/06/11

110822_213401大切なのは、熱狂的状況を作ることだ


ピカソは周囲の人間を傷つけることを趣味としていたのではないか、と思えるほどのことをしてきた人だ。


彼の人生は欲望や恋のエナジーというものに集中していたから、「熱狂的状況」にまきこまれたのは、主にピカソの周囲の女性たちだった。

ピカソの命でもある「創作」のための「熱狂的状況」。

それを自ら「作りだすこと」、それが肝要、とピカソは言っている。


ピカソが熱狂的状況を作りだすために、犠牲となった人たち(女も男も)がかわいそう、と言う人たちが多い。


けれど、私は犠牲とかそういう考え方が嫌い。


犠牲という言葉が好きな人は、自己憐憫という言葉が好きな人でもあるように思う。


自己専心はよいけれど、自己憐憫はバツ、と私は思う。


デスクの前に貼ってあるピカソの写真を眺めていたら、なぜかそんなことが頭をめぐった。


穏な空気のなかでは、平和な日常のなかでは、生まれ出ない熱情というものがある。

創作の鍵でもある熱情。


ちょっと力が湧いてきたかな。

10年ぶりの都会での夏が終わろうとしている、そんな夜。

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