■■ジャンヌ・モローの強い気■■
2016/06/11
以前から好きで、日本で観られる彼女の作品はほとんどを観ているはずだけれど、彼女についての本を読むのは初めて。
昨夜は、あまりにも面白くて、眠るのが遅くなってしまった。
まだ全部を読んだわけではなく、まだ前半部分なんだけど、とっても爽快。
たとえば、親があてがった相手との結婚を拒否、結婚式の前の晩に、家を飛び出し、近くの川に婚約指輪を捨てて、パリに出た。そして演劇学校に入った。18歳。
そこで名優、私も大好きなルイ・ジュヴェに会う。彼のアドバイス、
「舞台に立つためには、尻を叩かれることを恐れてはいけないよ」
に対して、
「でも私は、私のお尻を叩いてくれる人をよく選ばなくちゃならないと思います」
と答えた。18歳で、ですよ。
20歳で結婚。相手は俳優のリシャール。そのときの言葉。
「愛を出し惜しみするなんてことはとてもできないわ。
どんな危険も怖くはない。
たとえ、そのため将来不幸になるにしても、現在の愛に自分を燃やしつくす喜びから考えたら、それがいったいなんだっていうの」
20歳の言葉ですよ。
強いなあ、強い。
でもよくよく考えたら、若かりし頃の私もこんなだったかもしれない。
いつからこんな弱気になったのだろう。と、いつものようにずうずうしく世界的大女優と自分とを比べておちこみそうな、またしても汚れた雨の朝。