ブログ「言葉美術館」

■5月2日■

2016/06/11

20130406今日はなにか、いまの自分にいちばん近いことを書きたくて、書棚を眺めること数十分。

何冊か手に取り、ぱらぱらっとページを繰って、戻して、ということを繰り返して、結局手にして机に戻った本は、坂口安吾の「堕落論」。

やっぱり同じ精神圏にいる……と思いたい、と切望するほどに彼の言葉に安堵する。

すくわれる。太宰治の自殺に関する文章で、「生きなければならぬ」と繰り返し説く、私が好きなエッセイのひとつ「不良少年とキリスト」から。

***

人間は生きることが、全部である。死ねば、なくなる。名声だの、芸術は長し、バカバカしい。(略)

生きることだけが、だいじである。たったこれだけのことが、わかっていない(略)

生きてみせ、戦いぬいてみなければならぬ。(略)

私は、これを、人間の義務とみるのである。(略)

しかし、生きていると、疲れるね。

かく言う私も、時に、無に帰そうと思う時が、あるですよ。

戦いぬく、言うはやすく、疲れるね。

しかし、度胸は、きめている。

是が非でも、生きる時間を、生きぬくよ

そして、戦うよ。

して、負けぬ。

負けぬとは、戦う、ということです

それ以外に、勝負など、ありゃせぬ。

戦っていれば、負けないのです。

決して、勝てないのです。

人間は、決して、勝ちません、ただ、負けないのだ。

***

私も、生きる時間を生き抜きたいと願う。

愛されることばかりではなく愛することに魂をちかづけて、生きてみたい。

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