■■花を摘むのに夢中になっている人■■
2016/06/11
「ブッダ いのちの言葉」という本を買った。おもしろい。
たとえば。
花を摘むのに夢中になっている人を
死はとらえ、さらっていく。(法句経47)
ここでいう「花」は欲望のことで、
「花を摘むのに夢中になっている」=「快楽を追い求めることに夢中になっている」
という意味。
ブッダが言いたいのはたぶん「求めて執着しちゃって満足しない人を、死が征服するんだよ」ということ。
解説には、
「物欲も性欲も食欲も、どこかで歯止めをかけないと際限のない貪りを始めてしまいます。
人に愛されたい、認められたいという欲求も同様でしょう。
「渇愛(かつあい)」
という言葉があるように、ほどほどで満足しないと、いつも渇きを抱えて苦しむことになります。
そしてついに満たされることなく、死を迎えてしまうのです」
だって。
がーん、なにかいやーな感じ。「ついに満たされることなく、死を迎える」。・・・・・・。
これは仏教の「少欲知足(しょうよくちそく)」の教え。「欲少なくして足るを知る」。
わかってはいるけど、でも、シーズンごとに「少欲知足」と「多欲で足るなんて知らないもんっ」を行ったり来たりしている人間はどうなるのだろう。
そんなことを考えて、眠れなくなったりしている8月の終わり。
仕事場の机のすぐそばに、元気なグリーンがやってきて、とてもうれしい。
活力を感じる。
こんな環境をあたえられていることに感謝する。足るを知る、よいこの私。
春からの原稿を今日、締め切りぎりぎりの8月末日、書き終えた。
いつものあの気分がやってくる。生
きてるってかんじ。