■■過ぎ去ってゆく瞬間■■
2016/06/09
フリーダ・カーロの本を読んでいたら、イサム・ノグチの言葉をひろえた。このふたりは、ひととき、恋人関係にあった。
「われわれは常に変化の流れのなかにある。
これはアインシュタイン流の相対性理論に近い考えだ。
すべてが瞬く間に過ぎ去ってゆく。
ただできるのは過ぎ去ってゆく瞬間、瞬間の物事をとらえ、これこそ真実だと主張することだ」
ほんと、そう思う。
私ができるのは、過ぎ去ってゆく瞬間、瞬間のものごとをとらえること、そしてこれこそが私なりの真実なのだと、私なりのやりかたで表現することだ。
誰とも似ていないのがいい。
大きな力をもったひとに接すると、その人の色彩が自分のなかに強く出ることがあるけれど、こころの真ん中に、小さな湖みたいに静かな水があればきっと、自分だけの色彩が可能になる。そんなふうに思う六月のはじまり。
写真は、トークイベントのときにスタッフのみかちゃんとまつださんからいただいたお花。いつも近くにいるひとたちからの、思いがけない贈り物。逃避の本のカヴァーとお花の色がおんなじようになっている。胸が熱くなった瞬間。