■■すべてのことには時があるんです■■
2016/06/09
『あなたは誰? 私はここにいる』(以前にも書いています)を読み返して、あらためて深いところで、つよく共鳴した。
そして絵画をテーマに「人生哲学」を語る姜尚中の寛容で強靭な人としての魅力と言葉の力に感じ入る。
文章って、こんなに中身が出ちゃうんだな、なんて改めて確認したりして、気をひきしめる。
今回は、いろんな人がいろんなところで使っていて、私もたぶんどこかで使っている好きなフレーズが、胸に突き刺さってきた。
出典は聖書の「伝道の書」。
「天(あめ)の下のすべての事には季節があり、すべてのわざには時がある。
生るるに時があり、死ぬるに時があり、
飢えるに時があり、植えたものを抜くに時があり、殺すに時があり、
いやすに時があり、こわすに時があり、建てるに時があり、
泣くに時があり、笑うに時があり、
悲しむに時があり、踊るに時がある。」
気持ちがふっと軽くなるように思える。
そうそう。別れるにも時があって、出逢うにも時があって、発見してもらうにも時があって、だから、いま目の前にある、やるべきことに全力でうちこんで、人生にちらばっているさまざまなことも、無理して決着をつけるのではなく、ときには身をまかせて、「すべてのことには時があるんだもんねー」とつぶやいたりするのもきっと、必要なのでしょう。