ブログ「言葉美術館」

■■こどもになりたい■■

2016/06/09

Img_20130911_141617おとなであることを要求される場面が続いたような気してきて、ひとつひとつ思い浮かべていたらとても疲れた。

なので『仏の発見』を読む。

なんとなく寛容なものがそこにあるような気がして。

五木寛之と梅原猛の対談という、名前だけで、何かを得たような気分になれる本。


たぶん私、一割も理解できていないだろうけど、でも一割あるなら、じゅうぶんでしょうとも思う。

それで、今回は仏とは直接関係ない部分に、ラインを引いた。

「やっぱり創造者というのは、年をとっても子供の魂を持っている人だと思いましたね。」


お二人はそんなことを話し、例として、岡本太郎と湯川秀樹をあげている。

この例は偉大すぎて、自分のことに引き寄せられないのが悲しいところだけれど、こういう文章を読むと、しょんぼりしてしまう。

わたしときたらめちゃくちゃハンパだなあ。


おとなの女は、周囲から好まれ、信頼され、愛される。

おとなの女は東京オリンピックを肯定的にとらえる。

嫌な想いをしていても笑顔を崩さない。

あの人嫌い、とかすぐに言わない。

それをするくらいなら死を選ぶわっ、なんてことも口にしない。

そして、こどもになりたい、なんてつぶやいたりもしない。


都会も季節が変わろうとしているみたい。軽井沢みたいに、くっきりとはわからない、ぼんやりと感じる。

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