ブログ「言葉美術館」

■往く人の少ない道を■

2016/06/27

A今度書くかもしれない本の打ち合わせをするなかで、ユニークで愛すべき編集者さんが、スコット・ペックの『愛と心理療法』の全訳が出ていることを教えてくれた。

『恋に溺れて女になる』で、私がスコット・ペックの言葉を引用していたことからの流れで。
さっそく購入。

『愛すること、生きること』。

とってもストレートなタイトル。

その第一部、冒頭。

「人生は困難なものである。これは偉大な真実、もっとも偉大な真実のひとつである。」

ここを何度も読んでみて私は、この言葉が実感として自分の中に入っていることに気づいた。

釈迦も言っていることなんだけど、ほんと、そう思う。

人生は困難なもの。

誰もが問題を抱えて、そして誰もがそんななかでひとすじの希望を見ようとしている。

眠る前の読書タイムに少しずつ読み進めている。

昼間読み始めちゃうと原稿が書けなくなるから。

一日が過ぎるのが早すぎて、あれ、気づけば締め切りまで時間がない。

そんな状況にあるから。

すわりっぱなしで腰が痛い。

先日、花を買った。

お花屋さんで目に飛び込んできた青紫のあわあわとした花。

トルコキキョウ。

強烈ではない、ふんわりとして品のよい美しさにみとれた。

こんな美しさがあればいいのに。

『愛すること、生きること』の帯にはこんな言葉が。

精神的成長という“往く人の少ない道”をいかに進むか……
みょうに、惹かれる言葉。

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