*FB*私だけのカラヴァッジョ
ごきげんよう。
嫌いな季節なものだから、すっかりふさぎこんでいる3月の終わりの朝。
私があんまり、「春はいやいやっ」とうるさいものですから、優しいご婦人から、このようなお便りが。
「T.S.エリオットも言っていますね。
April is the cruelest month.四月は最も残酷な月である、と」
April is the cruelest month.四月は最も残酷な月である、と」
さてさて。
そんな、苦手な春のある日のことでございます。
電車に乗りましたら、妖しい少年が私に微笑みかけてきてびっくり。
そんな、苦手な春のある日のことでございます。
電車に乗りましたら、妖しい少年が私に微笑みかけてきてびっくり。
「きゃあ」と声をあげそうになりました。
ええ。
国立西洋美術館の「カラヴァッジョ展」の告知。
カラヴァッジョといえば、私の大切な本『美男子美術館~絵画に隠された物語』のラストを飾る天才画家。
13の物語中、もっとも苦労した章なのでございました。
カラヴァッジョによる「バッカス」。
タイトルは「人々を熱狂させる背徳的な恍惚」
国立西洋美術館、カラヴァッジョ展のショップに『美男子美術館』が売られていたら嬉しいけれど、きっとないんだわ。
いじいじ。
というわけで本日の言葉のプレゼントはこの本のなかから。
「長く生きればいいというわけではありません。
自らの芸術を人生の
自らの芸術を人生の
第一に置いた芸術家にとっては、
その生涯で、どれほどの作品を残せるか、
がなによりも大切なこと、
というのもあり得ると私は思います。
そう考えれば、カラヴァッジョはバッカス的人生を、
やはり生ききったのです」
その生涯で、どれほどの作品を残せるか、
がなによりも大切なこと、
というのもあり得ると私は思います。
そう考えれば、カラヴァッジョはバッカス的人生を、
やはり生ききったのです」
私のカラヴァッジョ、私のバッカス、お読みいただけたら、とても嬉しいのでございました。
カラヴァッジョ展はこちら。
http://caravaggio.jp/