*FB*誰に読んでもらいたいか。シラーの警句。
(クリムトの「裸の真実」)
ごきげんよう。
週末、タンゴでいっぱいの時間を過ごして、カラダはくったり、よろめいて。
甘美な余韻にひたりたいけれど、原稿締め切りがあったのだわ。
というわけで、「作家ガイド アナイス・ニン」を熟読する、よいこモードの、でもやっぱりけだるい昼下がり。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
このところ「私のブエノスアイレス」をブログに発表していまして、ミロンガでお会いする方々に「読んでいますよ」と、ときどき声をかけていただきます。
照れ照れになるのはなぜ。
先日も、とってもかわいい女性から、お声がけいただいたのですが、彼女はこんなふうにおっしゃいました。
「私は〈8〉にとても共感しました!
でも! FBの投稿に〈8〉だけが抜けているんです!」
まあ。
うっかりしていたわ。
でも、
それより。
そのようなことをおっしゃってくださるほどにお読みくださっていることに、私はこころから感激したのでした。
というわけで。ちょっと遅れて、仲間外れになっていた〈8〉を投稿いたします。
つくづく思うのは、もちろん、自分の書いたものはより多くの人に読んでいただきたいけれど、それが「誰」に届くか、ってこと。それが肝要。
というわけで、本日の言葉のプレゼントはシラーから。
「おまえの行動と作品が、万人に愛されることがかなわないのなら、少数の人間を満足させよ。
多くの人間に愛されるものは、ろくでもないものだ。」
…少数の人間を満足させよ。
これ、万人に愛されるものを意図的につくりだすよりも難しいのでは。
と、いまは思う。
(これは2008年のブログ記事。興味ある方はこちらです。)
http://michikosalon.com/blog/430
シラーのこの言葉は、私の物書き人生にいつも寄り添っているのでした。