*フェイスブック記事 ◇おしらせ ほやほやのお知らせ ブログ「言葉美術館」
■『逃避の名言集』が「選ばれました!」
編集者さんから一通のメールが届いた。タイトルは「選ばれました!」。ドラマティックなタイトルだわ、わくわく。メールを開く。
丸善ジュンク堂書店の「あなたを救った本、おしえてください 2022」。
読者アンケートの結果、30冊が選ばれ、そのなかに『逃避の名言集』が。
嬉しい。ほんとに嬉しい。誰かを救うなんて、そんなことができているなんて、じーん。
ということで、ぱらりと開いたところの言葉を。
「多くの人に好まれるものは、ろくでもないものなのです」
シラーの言葉からね。
「お前の行動と作品が、万人に愛されることがかなわないのなら、少数の人間を満足させよ。多くの人間に愛されるものは、ろくでもないものなのだ」
これに対して私は、こんなふうに書いた。最後の2行。
「世間を意識して生きるのではなく、自分と同じ香りの価値観をもつ人たちを意識して生きる。そのことで「ろくでもない」人生から遠ざかることができる、ということです。」
ほんと、いまでもこの考えは変わっていない。
ドストエフスキーの『罪と罰」と同列よ、すごいわ。「本」ということでは同じなのね。