◇おしらせ ほやほやのお知らせ

◇公式サイト「山口路子ワールド」オープン

2016/07/15

20160714-2♡本日、2016年の7月14日、新しいサイト「山口路子ワールド」オープンです。
とっても嬉しい。

2016年5月2日に50歳を迎えようという春の始まり。

私は、50代が始まることに、なぜかわくわくして、私の50代! たくさんのことに、出逢いたい、みずみずしい気持ちで、もっともっと仕事を充実させたい。……そして、「いままでの仕事をきちんと残しておきたい」、そんなことを願っていました。

この最後の部分。
何を残すかといえば、書籍になることがない、ささやかなクリエイション、精神の軌跡としてのブログ記事、そういったものをきちんとした形で残したい。そして、私がしたいことや、しようとしていることを、同じ精神圏にいる誰かに伝えたい。

50という年齢もあるでしょうけれど、とにかく私は、そういうものを、そのとき、強く求めていました。
誕生日を迎える、およそ2か月前の2月29日、私はフェイスブックに、次のように書きました。
***
ところで。突然ではございますけれども、みなさま
「何が欲しい?」」と聞かれたら何とお応えになるのかしら?
私はね、いまははっきり言えるの。それは、私の世界、私の作品が好きで、私本人も作品ほどじゃないけどまあまあ好きで、だから「この人の世界観を構築するためのことなら、ボランティアでもやりたい!」という方。でございます。
……失礼いたしました。
わかっているわそんな人に当たる確率は宝くじに当たるのよりも低いって。でもね、ほんとうに時間がないような気がするものですから。きちんとしたサイトを作って、いままで書いてきたものをそこに残しておきたいのでございます。
でもね、それを作るのは「仕事ですからー」的なかんじでしてくださるのではだめなの、それだけはわかっているの。私、いつもそばにいて、私の仕事を見てくれてサポートしてくださる人が欲しいのね。
***
私は、そのとき、ほんとに、「そんな奇跡が起こったらいいなー」という気持ちで、書いたのでした。
そうしたら、奇跡が起こったのです。

「彼女」から「私でよければ、ぜひお手伝いさせてください」とメールが。
私は、小躍りしながらも、注意深く「でも、時給とか、そういう形では、できないの」と伝えました。
(ここにはいろいろな理由がありますが、そのひとつに私は基本的に要求の多い性質なので、「ザ・仕事」となると、たぶん、精神的にきつくなるのが自分でよくわかっている、などがあります)
彼女から返ってきたメールには次のような言葉がありました。
「時給よりも大切なものを頂けそうな気がします」
私は、彼女と深く関わることを、そのとき、決意しました。

私は、ナイフを振り回して生きているような、そんな人間ですから、誰かを自分のナイフで傷つけるのがこわくて、誰か特定の人と深く関わることがこわくて、仕方がないのです。
ですから、ほんとうに覚悟がいるのでした。

あれから四ヵ月。

20160714-1「彼女」、彩ちゃんは、みごとにこのようなサイトを作ってくださいました。
*写真は7月7日「語りと歌のコンサート」終演時にふたりで*

旧ブログから、手作業で移行しなければならない記事もたくさんありました。
ほとんど徹夜で作業したに違いない、そんなときもあったはずです。
……ああ……書きながら、さいきん涙もろいので、うるうるとしてしまいますが、ほんとうに、彼女は頑張ってくれました。
私は何より彼女が「楽しい楽しい」と言いながら作業してくれているのが、嬉しかった。

ここに、心からの感謝のきもちを、いっぱいこめて、残しておきますね。
「ありがとう、彩ちゃん」

彩ちゃんはこんなひと↓ でも、これは彼女のほんの一面。さまざまな表情をもつひとです。
この記事は私のことも書いてくれています。↓
http://muse-bacchus.com/attan/shokudo/redwine-jouonkeep

そして、うるうるしてしまう、「もうひとつの物語」も書き残さなければなりません。

私のブログ「言葉美術館」、これをオープンしたのは、2014年の5月16日でした。
http://michikosalon.com/blog/1668
最高度につらい日々のなかで、ぜんぜんわからない世界と格闘して、なんとか自分で作ったブログでした。
いまでもあのときのことを思うと、胸が押しつぶされそうになります。

あまりにもデザイン等がつたなく、途方にくれていたときに、手を差し伸べてくれたのが、Mariちゃんでした。
彼女もまた、路子さんのためなら! と嬉しいことを言ってくれて、細かな作業をしてくださったのです。
どれほどの時間が費やされたことか。
フェイスブックを始めるとき、トップページの写真を撮ってくれて、きれいにデザインしてくださったのもMariちゃんでした。
精神的にも物理的にも孤立無援な状態でいたときだったから、どれだけ助けられたかわかりません。

彩ちゃんも、Mariちゃんも、私よりも20くらい年下の、ふたりともとても美しく魅力的な女性です。
私はなんて恵まれているのでしょう。
ぐだぐだとさぼっている場合ではありません。
私は、彼女たちの気持ちを裏切らないように、私のできる範囲で、けれど私にしかできないことを、表現してゆかなければならない。
そんなふうに、めずらしく、真面目に、姿勢を正すのでした。

……長くなりましたが、そんなわけで、このサイト、これからどんどん充実させてゆきます。
ここを訪れれば、山口路子ワールドにどっぷりと浸ってしまう、嫌でも浸ってしまう。
そんな、強引な、濃密な、私だけの世界を創りたい、創ります。

だって、ここでだけは、私は自由にふるまえるから。
私のたいせつな、たいせつな、世界だから。

*トップページの絵はアラステアのマノン・レスコーの挿画。耽美と毒のバランスがとっても好き。

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