*FB*山口路子の朗読サロン「立ち止まってみる勇気」
ごきげんよう。
字をいっぱい見すぎて、すべての漢字がへんてこな形に見え始める夜のエントランス。
みなさまはいかがお過ごしでしょうか。
久しぶりに、山口路子の朗読サロン、アップしましたので、お聴きいただけたら嬉しいです。
ちょっと声が枯れているの。
……というのも、今日はずーっと、来月初旬に発売予定の本の最終稿をチェックしておりまして、私はいつも、この作業のときは、音読をするわけです。
文章のリズムを確かめるために。
それで、一冊分読んだあとの、本日の朗読なものですから……。へろへろモードだけど、それもいいね、って、きっと、優しいみなさまはおっしゃって……くださると……思うの。
本文は最終回。
あとは「あとがき」を残すのみとなりました。
★うっかり人生がすぎてしまいそうなあなたへ
(21)「立ち止まってみる勇気」
――宗教とか、哲学とか、自分がそんなことにどうかかわるべきかを知りたい。
いまここでゆっくり考えておかないと、うっかり人生がすぎてしまうようでこわくなったのよ。
(須賀敦子『ヴェネツィアの宿』)
はい。よい子のみなさまは、もうおわかりね。
そうなの、この一遍から、本のタイトルがつけられたのでした。
本日の言葉のプレゼントはこちら。
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「毎日の瞬間瞬間を、それぞれがそれぞれのスタイルで生きている姿が、わたしの老化していた心に、もう一度生きてみよう、という光をなげかけてくれたんです」と言ったときには、さすがにぐっときてしまった。
ただ近くにいるだけで、誰かに光をなげかけることができる。
逆の場合もけっして少なくはない人と人との関わりの難しさを痛感しているなかで、私こそ彼女の言葉によって希望を見ることができた。
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