▽パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト
ニコロ・パガニーニ。
「『悪魔に魂を売り渡して手に入れた』と恐れられた前代未聞の超絶技法にショパン、リスト、シューベルトが心酔した天才異端児」
この映画はパガニーニを、「現代のパガニーニ」といわれているデイビッド・ギャレットが演じていて、そのドラマティックな音色にすっかり魅了された。こういうことはなかなかないので、CDを買った。
映画の物語は、あまり胸に響かなかったけれど、ひさしぶりに音楽でぞくぞくしたから、それだけで充分。そう。ぞくぞくすることって稀だから、その体験を大切にしないと。
絵画にしても音楽にしても文学にしても演劇にしても、圧倒的な才能の力にねじふせられるのが、私は大好きなんだと、あらためて知った。