■■イヴ・サンローランの言葉■■
2016/06/11
ようやくDVDを借りて、書き写すことができた。
イヴ・サンローランの引退声明文。
以前に、「イヴ・サンローラン」の映画を観たときのことをここで書いた。
何箇所か、こころに響いた部分を。
「人は生きるため、とらえがたい美を必要とします。私はそれを追い求め、とらえようと苦しみ、苦悩にさいなまれ地獄をさまよいました」
「恐れや耐えがたい孤独に怯え精神安定剤や麻薬に頼ったこともあります。神経症に陥り更生施設に入ったこともあります。」
……創造を続けることの苦悩がここに。
またプルーストの「極度に神経質な痛ましくもすばらしい一族」という言葉を引用し、次のように言う。
「望んだ一族ではないですが、そのおかげで私は、「創造の天国」に昇れたのです」
…
…創造することの恍惚がある。
そして最後に。
「ランボーが言う「火をおこす者たち」に接し、自らを見出し、知りました」
ときて、映画のキャッチにもなっている言葉が続く。
「人生で最も大切な出会いは、自分自身との出会いなのです」
最も大切な出会い、経験しましたか。未経験ですか。
私なら昨年に自分自身の後ろ姿の陰くらいは見てしまったような気がしている。