◎速報! フランス映画祭2017
2021/11/05
今月は特別版として、6月22日から25日まで開催されている「フランス映画祭2017」の様子や上映映画の最新レポートを数回に亘りお伝えします。
6月22日、TOHOシネマズ日劇へ参上した「よいこな私達」
本日の目的は、今年で25回目を迎えるフランス映画祭のオープニングセレモニー&「The Midwife」上映会への参加です。
フランス映画祭来日ゲストの登壇があるオープニングセレモニーでは、今年の団長・カトリーヌ・ドヌーヴの出演作が使用されたトリビュートフィルムの上映がありました。いつの時代でも輝き続け、「THE 女優」という言葉を感じさせるドヌーヴ。あまり若い頃の女優全般に興味のない私でも網羅して観てみたい!と思ってしまう程、素敵なフィルムでした。
割れんばかりの拍手の中登場したカトリーヌ・ドヌーヴは、貫禄もオーラも大女優そのもの。路子さんもついつい身を乗り出してしまう程でした。脚綺麗。マイクを奪い上げ話し始める彼女の姿に、「さすが、姐さん!」と言いたくなってしまいました。
でもね、でもね。私の本当のお目当てはイザベル・ユペール。2年連続での映画祭参加に、ユペールファンの私は大喜び。登壇前には私達の2列前くらいに座っていたユペール。髪を弄ったり、鏡を見たり、呼ばれているのに気付かず慌てる姿。可愛い。
壇上にはフランス映画祭2017親善大使の北野武も照れながら登場。日本の情勢をジョーク交じりに話した後、「親子で楽しめる映画もいいけど、映画は観た後に、恋人や友達同士語り合って、お互いの教養や映画の観方を深める役目がある。フランス映画はそれが一番語りやすく、難しい映画」と、ついつい頷きたくなる納得の一言を語っていました。
サイズ感が全然違いましたね。
最初はたけし風に、来ている日本人を笑わせていたけれど、最後は大まじめにフランス映画について語っていたわね。そうせざるを得ないドヌーヴやユペールからの圧力というか、存在感があったのかしら(笑)。
私、たけしは好きなので、あの話っぷりにとても感動した。だから生きている間に3人のスリーショットが目の前で見られるなんて、ちょっとした奇跡よね。
(毎年撮影OKなのですが、今年はNGでした。気になる大人の事情)
昔からドヌーヴが好きだし、生き方シリーズや言葉の本を書きたいなって思いながら、彼女のことをずっと追っているし。ユペールはどちらかというと後から出てきた最近の人、という感じがする。
フィルムの中のインタビューシーンでも「スターになるのは簡単よ。続ける方が難しいの」と、言っていたけれど、正にそれが彼女の凄いところだと思う。本当に全部観たくなっちゃった。まだ観てないのあるんだなと思った。
手の届かないような「THE 女優」の人は、ドヌーヴとか、あとはジャンヌ・モローあたりしかいないんじゃないかしら。