ゆかいな仲間たち よいこの映画時間

☆49本目『3つの心 あのときもしも』

2019/12/08


【あらすじ】
出張でリヨンに来ていた税理士のマルク(ブノワ・ポールヴールド)。
終電に乗り遅れ、仕方なく立ち寄ったバーで、シルヴィ(シャルロット・ゲンズブール)と出会います。物静かな彼女と街を歩くうちに、心を通わせていく2人。

「金曜19時パリのチュイルリー公園で待っているから」と口約束だけをして、マルクは列車でパリへ戻りました。
しかし、連絡先を交換していない2人は、少しのすれ違いで約束の場所での再会は叶いませんでした。そしてシルヴィを探し求めるマルクはシルヴィには出逢えず、シルヴィの妹ソフィー(キアラ・マストロヤンニ)と出逢って恋に落ちて・・・。


ソフィー(キアラ・マストロヤンニ)は、マルクに出会ったことで、どんどん性格が変わっていきますね。
最初は、姉がいないと不安だったり、「さあね」が口癖だったり、いつも最悪を想像してしまうようなネガティブな存在だったのに、マルクと結婚したことで、口癖もなくなり、マルクに「君は最高を求めすぎている」と言われるくらいに変化する。子どもができたことで、さらに開かれた感じがしました。
逆に、シルヴィはずっと変わらず、自我を突き通しますよ私!みたいな感じでしたね。嫌がる素振りを見せつつ。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
妹の夫になったマルクを誘惑しているものね。

坂道を転げ落ちたら止まらないぐらいの勢いで、マルクにのめり込んでいきますよね。でも根の部分には、妹には絶対にバレたく無いし、バレたら死ぬ、と言うぐらいのものを持っている。だから妹にとっても、姉にとっても…。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
お互いに必要としているのよね。2人の絆が異常なぐらい強い。


2人とも指で口角を上げるポーズをしていましたけど、姉妹の習慣なんでしょうね。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
笑うやつね。

シルヴィがやった時はそんなに気にならなかったのですが、レストランでの集まりでソフィーがやっているのを見た時は、何故かゾワっとしました。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
姉妹の共通点として示される重要なシーンで、私もすごくドキッとした。

印象的な動作でしたよね。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
どちらかといえば、ソフィーの方がお姉さんに見えたの。

そうなんですよ。私もはじめはそう思っていました。シャルロット・ゲンズブールという女優になにか危うさを感じるからですかね。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
キアラも他の映画では脆い人物を演じたりはしているけれど、基本的に存在自体に安定感があるの。だからそういう人物を演じていても、そんなに心配にならないのよね。

シャルロットは、何かをするとしたらこいつだ!っていうの思ってしまうんですよね。私はその部分に彼女の女優としての安心感や安定さを感じてます。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
マルクとシルヴィは偶然街で出会って、タバコを吸いながら街を散歩するだけで恋に落ちたんでしょう? なぜマルク役にブノワ・ポールヴールドをキャスティングしたのかしら。

最近のフランス映画ではよく見る俳優ですね。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
容姿が少し苦手なタイプだったの…。でもそれ以上に、シルヴィが、彼の会話のどの部分に惹かれたのかしらって思った。
でも、この会話が弾んだからとか、この部分が共鳴するから好きになるという理屈がなく、よくわからなくても何故か惹かれて、次また逢いたいな、と思うのが現実の恋か、と思ったら、この映画ってすごいと思えたの。理由づけをしていないのよね。

わからないですもんね。どのタイミングで、何に引っかかって相手を好きになるのかなんて。些細なことかもしれないし、突拍子のないことかもしれない。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
それにしても、出会って、パリで逢いましょうと約束をして別れ、家に帰って、旦那と一緒にアメリカには行かないと決断するまでの展開が早い。

即確信した感じですもんね。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
元々旦那さんとは上手くいっていなかったから、後押しをポンっとするような出会いだったということだとは思うけれど。

路子
路子
再会の前って…。

シルヴィのライターを見つけるんですよね。そこで疑問を持ち、姉妹の実家の階段に貼ってある写真を見つける。で、そのあとにライブチャットで確信する。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
パリでの再会を約束し、結局逢えなかったけれど、そこから再会するまでって空白の時間が多いでしょう? 気持ちが再燃したのかしら。

そうですね…でもずっと…。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
思い続けていたの? 諦めていたの? マルクとシルヴィに肉体関係があったのなら、その気持ちも分かるけれど。

何もないですもんね。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
そうなのよ。身体の関係のあるなしはすごく大きいから、あったのなら気持ちが戻るのも分かる。でも関係が無い状況で、そんな風になるのかしら? 2人には恋に生きるクレイジーさがあるから?

ずっと好きだったというわけでもないですもんね。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
絶対違うわよ。忘れていた時の方が多かったと思う。妹も近くにいる状況で、散歩をしている時にマルクを誘惑するシルヴィ。すごいわよね。

路子
路子
シルヴィとマルクは、純粋に相手を求めていたのかしら。それともスリルを楽しむ、というのもあったのかしら。

スリル感をという風には見えなかったですよね。本当に純粋に…。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
この人じゃなきゃダメ!という感じよね。

「恋に落ちる」とはまさにこういうことを言うんだというくらい。
好きになるきっかけって、本当にわからないですよね。もちろん旦那と一緒にアメリカに行くか行かないかの迷いに、新しい刺激が欲しかったというのはあるかもしれないですけど。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
「人生のタイミング」というものはあるわよね。


路子
路子
ドヌーヴはシルヴィと、シルヴィの妹ソフィーのお母さん役で、主人公ではないのね。

脇役でしたね。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
そうなの。でも本当の娘であるキアラ・マストロヤンニが出演しているから、演技をしなくても真実味があるわね。

シャルロット・ゲンズブールもキアラとは昔から交流があったみたいで、「とても仲が良くてやりやすかった」ってどこかで言っていました。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
ドヌーヴとジェーン・バーキンって仲が良いものね。ジェーンが「カトリーヌ・ドヌーヴが(バーキンの)事務所によくタバコを吸いによるのよ。」って言っているくらいに交流があるから、娘たちもそれなりに交流があるのかもしれないわね。


ふたりの娘の母親は、話を聞いたり、相談されたりしているわけではないのに、娘の恋愛事情を早い段階で全て察知しているんですよね。そういう部分が、演じているドヌーヴのまなざしでよく分かる。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
うん。全然口を出さないのよね。

最後ぐらいですもんね。訪ねてきたマルクに対して一言物申す程度。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
知っていても何も言わないような母親ってフランス的なものなのかしら?

フランスとは関係なく、言う人は言いますよね。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
もっと早めに釘をさすとかね。

マルクとの関係性について、娘2人を近づけるのは危険だというのを、親として育てているからどうなるか予測が付いていたのかもしれませんね。ソフィーには姉と夫がそんな関係になっているなんて絶対に言えないし。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
言えない。

だからといってシルヴィに言ったら、彼女は彼女で何かが爆発しそうですし。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
うん、たしかに。

ソフィーが知ったら死ぬというのはシルヴィだけど、実際に話を聞いて死んでしまいそうなのはソフィーの方だと思います。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
「死ぬわ」って言っているのは、どちらが死ぬの? 私はソフィーが死ぬと言っているのだと思っていたのだけれど。

私はシルヴィが死ぬのかと思っていました。知られたら生きていけない、という意味かと。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
私、そこが引っかかっていたのよね。

私達のフランス語の理解力じゃ…(笑)。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
聞けば分かるかもしれないわよ?(笑)。

その時のシルヴィの泣き叫び感は、尋常じゃないですよね。 旦那に対しての謝罪というよりは、ソフィーに絶対にバレたくないという気持ちの方が大きい。
りきマルソー
りきマルソー

路子
路子
もちろん。シルヴィの旦那は存在感ないもの。
そうか…自分が死ぬという意味なのか…。

どうなんでしょうね…。
りきマルソー
りきマルソー




~今回の映画~
『3つの心 あのときもしも』 2014年9月 ドイツ/フランス/ベルギー
監督:ブノワ・ジャコー
出演:ブノワ・ポールヴールド/シャルロット・ゲンズブール/キアラ・マストロヤンニ/カトリーヌ・ドヌーヴ

-ゆかいな仲間たち, よいこの映画時間